たたらに関する総合博物館、国の重要無形文化財に指定された。「たたらによる和鋼生産用具」や映像、体験喉を通して、たたらや日本等を紹介。
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和鋼博物館の歴史
島根県安来市にある「和鋼博物館」の歴史について、ご紹介します。
和鋼博物館のあゆみ
和鋼博物館は、1993年(平成5年)4月に鉄の道文化圏(安来市・雲南市・奥出雲町)内の文化館のひとつとして開設。日本古来の製鉄法である「たたら製鉄」の歴史や様々な匠の技を紹介すると共に、和鋼博物館の前身「和鋼記念館」の「和鋼」と、たたらの調査・研究に関する業務を引き継ぎ、発展させていくことを目的としています。
和鋼とは、たたら吹きにより精製された日本刀などの原料になる「玉鋼」(たまはがね)のことです。近代において玉鋼精製技術を受け継いで開発された「安来鋼」(やすきはがね)と呼ばれている鋼は、世界中で様々な用途に使用されています。和鋼博物館では、鉄の歴史と共に、現代の安来鋼の紹介も行なわれています。
和鋼博物館の東側にある安来港は、江戸時代以来、鋼鉄、鉄製品を扱う港として栄え、安来市南部は鋼鉄の生産地として発展。この地域における鉄の生産量は、国内の約80%に上りました。鋼鉄の歴史が安来の歴史と言っても過言ではありません。和鋼博物館は、そんな鋼の町を代表する博物館です。
たたら製鉄と日本刀
「日本刀は単なる武器に留まらす、もはや美術品である」。そんな言葉を耳にすることがあります。現在では、刀を武器に使うことは皆無で、美術館や博物館で鑑賞する対象となっているのがほとんどです。もっとも日本刀は、他の銃器などにはない妖しい力、一種の神秘性をまとっています。その秘密の鍵は、日本刀の原材料である和鋼にありました。一般的な鉄とは異なる和鋼を精製する方法こそ、弥生時代から伝わるたたら製鉄なのです。
たたら製鉄特有の産物と言えば玉鋼です。たたら製鉄で精製される和鋼のうち、最高の品質を有する物です。これを作り出すのは「村下」(むらげ)と呼ばれるたたら作業の技術責任者です。村下は、たたらの側壁の下部にある「ほど穴」から炉内の状況を観察し、原料となる砂鉄や燃料の木炭を入れるタイミングなどを細かく指示し、炉況の安定を図ります。連日連夜の観察と指示によって作り出される玉鋼は、日本刀作出のためになくてはならない物なのです。
村下によって玉鋼が精製されたあとは、刀匠が玉鋼に焼きを入れるなどの鍛錬をして刀を作り上げます。日本刀作りにおいては、この場面に目がいきがちですが、その原材料となる和鋼、玉鋼を精製する技術があってこそ、妖しい美しさをかもし出す刀ができるのです。たたら製鉄の技法とそれを実践する村下、このどちらが欠けても日本刀を作ることはできません。
和鋼博物館の主な収蔵作品
和鋼博物館の収蔵作品をご紹介します。
※展示内容は時期によって異なります。
太刀 銘 安則
※この写真は和鋼博物館様からご提供頂いております。 (’刀剣ワールドより引用)
鑑定区分- その他
時代- 平安時代~鎌倉時代
制作国- 備前国
刀工- 安則




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